「・・・アホーッ！そんなに気に入ったんなら自分でちゃんと電話番号ぐらい聞いとかんかい！
どこまでも世話の焼ける奴っちゃなあ・・・よし、ちょっと来い！」
２人で店の外に飛び出し携帯を取り出す。自分が告白するわけでもないのにボクは手に汗をかいていた。
「あ、もしもしチーちゃん？夜遅くごめんね。あのさ・・・こないださ、紹介した・・会社の・・
そうそう!デブい奴デブい奴！あいつが今横にいてさ、何かよーわからんけど話があるって言うから
・・・ちょっと代わるわ！・・・・・・」


あれから１年９ヶ月後・・・煌びやかな衣装を身にまとい俯き加減のチーちゃんが、
まるで優勝祝賀会に向かう横綱のようないでたちのナカジーと一緒にボクの眼の前に現れてきた・・・

ナカジー＆チーちゃん＠西鉄グランドホテル

チーちゃんは披露宴の間ずっと幸せそうな笑顔を見せていた。
対照的にナカジーは緊張した面持ちでずっと汗をかいていた。

総勢８名の「ダメダメはっぱ隊」登場。ナカジーばかりか知られざる
花嫁の秘密を暴露されたチーちゃんは自分の立場も忘れ壇上で大笑い。

花束贈呈のお返しのプレゼントの何が気に入らなかったのか甥っ子に蹴りを入れられる花嫁。
そしてフィナーレ。ナカジーより列席者への感動的な挨拶。
彼がこんなに挨拶が上手いなんて会社の誰もが知らなかった。

ナカジー、チーちゃん、おめでとう。これからもお幸せに。
幸い新居はうちの近所だから毎晩遊びに行くよ。
もうバリに着いたかな。今ごろナニしてるんだろう？・・・

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